「良書ってどうやって選べば良い?」「コスパ良く良書にあたりたい」と思う人はたくさんいるのではないでしょうか。
実際、本を手に取ってみると「どの本が良書なんだろう」と迷子になりませんか?
私もかつて良書選びが下手くそでほとんどハズレの本を購入していました。
打率で言えば、30冊買って1冊あたるかどうか。その時にブログや記事など様々なものを参考にして良書選びを実践しました。
色々と試行錯誤した結果、「本当の良書は自分の持っている課題や知りたいことにマッチしている」ということに気づきました。
今回の記事では、私が試行錯誤した良書の見分け方をご紹介します。
良書選びは難しい
良書を狙って選び出すことは非常に難しいです。
なぜなら、人によって「何が引っかかるか」が異なるからです。
ある日とが良書であると行っている本が、別のある人にとってはそこまで良い本ではないことはよくあります。
また、ベストセラーなど番人受けする本は、全ての人に当てはまる(刺さるよう)に書かれています。
当然と言えば当然です。しかし、悪くいってしまうと表層だけで捉えたような内容になってしまっている自己啓発本もたくさんあります。
あるデータでは「不景気になると自己啓発本が売れる」と証明しているように、自己啓発本は昔から一定の周期で売れたり、売れなかったりを繰り返しています。
数打てば当たる戦法で乱読を行なっても良いですが、コロナ禍となった今、世の中にはたくさんの自己啓発本やノウハウ本が溢れかえっています。
古典が良書とは限らない
一般的に古典=良書であると言われております。
なぜなら、数百年前などから読まれている本は普遍的で、誰が読んでも役に立つからです。
その通りだと私も思うのですが、「古典=良書」は少し疑問に思います。
温故知新という言葉が示す通り、古典には現代に通じるノウハウがたくさん入っています。
ですが、古典は万人に読まれているものであり、そこから抜きん出るためには自分への落とし込みが大切だと思います。
結局のところ、古典=良書と手放しで考えるのではなく、古典の中身を噛み砕いて自分が利用できるレベルまで落とし込む必要があります。
良書を選べるようになると得られるメリット
時間の節約になる
良書に当たる確率を高めることで、時間の節約につながります。
数打つ戦法で本を選ぶ場合、何十冊〜100冊くらいの本を読んでようやく良い1冊に巡り会えるかどうかです。
時間の節約になるってことは当たり前ですが、ものすごくコスパが上がるってことです。
読書のコツが身に付く
良書選びは単純な本の選定だけではなく、読書のコツが身に付きます。
なぜなら、良書を選べるということは自分が読むべき場所をピンポイントで見つけたり、欲しい箇所がすぐにわかるということ。
抜粋力とでも言えそうなスキルが身に付きます。
これは誰でも身につけることができますが、ただ漫然と読書をしていただけでは身に付きません。
しっかりと要点を絞って読もうとしたり、自分の気になる箇所を選定しようとするなどの工夫が必要になります。
良書の選び方
エビデンス(根拠)に基づいているか
まず、根拠がしっかりとしているか?を見ます。
私の場合は、巻末に引用文献がしっかりと載っていたり著者の体験のみに基づいている内容ではないことなどしっかりと確認します。
例えば「早起きすれば成功する!」といった内容の本があったとします。
ここで考えなければならないのは、本当にこの本根拠に基づいているか?です。
「早起きすれば成功する」を額面通りに受け取って、毎朝4時に起床したとします。
ショートスリーパーであれば問題ないと思いますが、大体の人はある程度の睡眠時間を必要とします。
また、早起きに向く人向かない人は、遺伝的に決まっているので無理に継続すれば思考力が低下するなどのデメリットが生じます。
つまり、額面通り捉えて毎日4時に起床したとしても健康を害する恐れがあります。
この辺りはしっかりと根拠を押さえていけば確認することは難しくありません。
自分の課題に対するヒントが載っている
読書前に自分の課題(困りごと)に対するヒントが載っていそうかどうか確認することもお勧めです。
読書の目的をはっきりとさせることで、「なぜその本を読むのか?」が明確になります。
読書前に目次や前書きを読み込めば、ある程度自分の課題に対するヒントが得られそうかあたりをつけることができると思います。
実際に私が行なっている手順としては
前書き通読→目次通読→気になるページの結論を読み込む
上記の手順でさっと読書をして本当にその本が役に立ちそうであるかを確認するようにしています。
著者の体験談のみに終始しない
エッセイなど著者の体験に触れることを目的にしている場合は別ですが、著者の体験談に終始している本は再現性が低いです。
「私が〜したからうまく行った」という類の本は大抵が偶然であったり、後から振り返ってなんとなく良いと思った行動を書き出しているものがほとんどです。