どうも、ノノマスです!
農協監査士合格へのロードマップを作成しました。
コンテンツはこれからも追加していく予定です。
試験の概要
農協監査士試験は、5教科10科目で合計1,000点満点の試験です。
試験の合格ラインは600点以上の得点を取得すること。
ただし、各教科には足切りが存在しており、40%未満の得点の教科がれば不合格となります。
ただし、足切りになっていない教科であれば科目合格制度を採択することも可能です。
まずは、過去の推移を知る
どんな試験を受けるにしても、まずは試験の傾向を知ることが大切です。
過去の農協監査士の合格率推移は以下の通りです。
特徴としては、受験者数は年々減少しているものの、合格率は上がったり下がったりを繰り返しています。
過去には、合格率が10%程度に落ち込んだことがあるもののここ数年は20%程度で安定しています。
農協監査士は、傾斜配点があるものの基本的には600点を取れれば問題ありません。
合格はそこまで難しくはない
合格率20%、足切りありと聞くと合格は難しそうに聞こえますね。
また、周囲の合格者の話を聞いても「監査士試験は大変」といった声がほとんどかと。
合格へのポイント
1.勉強時間の確保
農協監査士合格のための勉強時間は約1,000時間と言われています。
これは、全国農業協同組合中央会作成の合格体験記や過去の受験生の情報から概算で算出されている数値です。
1,000時間勉強しようと思えば、基本的に残業せずに直帰し勉強時間を確保する必要があります。
図書館で勉強するなど人によって様々ですが、私がお勧めするのはレンタル自習室orレンタルスペースでの学習です。
最近は、主要な駅だけでなく地方でもレンタルスペースが増えてきています。
レンタルスペースを活用する
職場の近くや通勤経路にレンタルスペースを借りることで、効率よく勉強することができます。
月の利用料は8,000円〜13,000円くらいが相場です。
もちろん、利便性が高い場所や施設が充実している場合はこの限りではありません。
高い投資に感じるかもしれませんが、自分への投資と思えばそこまで高くない上に、1回で監査士試験に合格できれば十分にペイできます。
私は、受験生時代に職場近所のレンタルスペースを借りて、朝6時頃〜8時まで学習時間に充てていました。
職場に遅刻することもない上に、時間を確保できるので良かったと思います。
<div class=”concept-box1″><p>
職場近くや通勤経路に自習室を借りる</p></div>
徹底的に残業しない
勉強時間の確保のためには、残業をしないことも重要です。
部署や職場の雰囲気などに左右される部分ではありますが、なるべく無駄な残業は避けましょう。
やむを得ない場合は、週に2日程度残業の日を作り、徹底的に残業・業務を解消し他の日は定時ダッシュをするように心がけましょう。
「そんなことも言っても周りに迷惑がかかるのでは」なんて声も聞こえてきそうですね。
正直なところ、残業をする理由は無限に見つかります。
「この仕事やっておかないと」
「もっと質を上げないと」etc…
理由なんて探せばいくらでも見つかるのです。
ですが、残業をした結果、監査士試験に不合格になっても誰も褒めてくれません。
それどころか、「残業を理由にするな」と言われかねない状況です。
2.過去問演習の確保
次に、過去問演習の確保です。
監査士試験に合格するためには、過去問演習をひたすら回す。これが、最短ルートです。
年によっては、過去問の傾向と大きく変わる場合もあるのですが、基本的には過去問からの出題・改変が多いです。
また、数年ぶりに出題される問題などは結構過去問に類似問題が上がってたりします。
<div class=”concept-box1″><p>過去問をひたすら回す</p></div>
体験談ですが、合格した年は過去問をかなりやりました。
20年分くらい回していたので、出題された場合「〜年のこの問題だな」と判断できるくらいのレベルには到達していました。
そのレベルに到達しないにしても、最低限5年〜10年分の過去問は取り組んだ方が良いです。
3.記憶への定着
最後に持ってきたのは記憶への定着です。
農協監査士試験に限らずですが、なるべく効率よく記憶に定着させることが、短期合格への鍵になります。
私自身、紙に書いてみたり、単語帳を作ったり様々な方法を試してきました。
その結果、行き着いた最適解が定期的にテストを行うことです。
お勧めするのが「Anki(あんき)」というアプリです。
なぜかiPhone版は3,000円くらいするのですが、十分に元が取れるアプリです。
Anki最大の特徴は、「復習するタイミングをアプリが教えてくれること」です。
定期的にアプリが「復習しましょう!」と促してくれます。
単語帳のように活用するのですが、テキストだけでなく画像データ・音声データも活用可能です。
非常に利便性の高いアプリですので、お試しください。
紙に書いて覚えることもおすすめ
アプリだけでなく、実際に紙に書いて覚えることも良いです。
特に、監査士試験では記述部分も存在するので普段から書き慣れていないと時間切れでタイムオーバーする可能性もあります。
下記リンク見たいなレポート用紙にひたすら記述する練習をしていました。
この辺りは、A4用紙でも裏紙でも構わないと思うのでご自身のやりやすい方法を見つけてみてください。
得点科目を抑える
監査士試験は600点で合格(足切りもあり)のため、全科目である程度の点数をとりながらいかにして600点を越すか?がポイントです。
そこで、特典源として簿記・暗記科目で高得点を叩き出すことが兼ねてからの必勝法となっています。
簿記科目
簿記理論・実務・管理会計・財務分析等が該当します。
特徴としては、反復練習がものをいう科目だと言うことです。
基本的な考え方を身につけていれば、応用することも可能になるため
難しい問題が出題されても対応可能となります。
簿記が苦手なら早めの対策を
大学が理系で、簿記に全く触れてことなかった人は簿記を苦手としている場合が多いと思います。
ですが、簿記科目は放置しておくとまず受からないと言っても過言ではありません。なぜなら、監査士試験の科目のほとんどが簿記に関連する科目です。
法律科目全てで満点・暗記科目で満点を取ったとしても合格することは難しいです。
そこで、簿記が苦手な方は早めに仕訳問題に取り組むなど対策を行いましょう。
暗記科目
農協論が主に該当するのですが、徹底した暗記科目です。
記述も存在するのですが、基本的には暗記あるのみです。
最後に
監査士試験は、合格率20%とはいえ簿記2級等と比較すると非常にヘビーな試験です。
長丁場になる(勉強開始から)ことも想定されるので、ある意味メンタル的な強さも必要になってくる試験だと思います。
参考書籍
法律科目に使える参考書
元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術
かねてより当ブログでおすすめしている書籍です。
条文の基礎的な読み方を徹底的に解説しています。
民法・農協法対策としては必須書籍と言っても過言ではありません。
私はこの書籍のおかげで、今でもある程度条文を読むスキルが身に付いています。
民法がわかった
言わずと知れた民法対策の決定版です。
農協監査士試験に限らずに宅地建物取引士試験でも活用できたりします。
この書籍を読めば民法の基礎はマスターできるかと。