コンサル企業の面接などでよく聞かれるフェルミ推定について書きたいと思います。
詳細な説明は書籍や解説ページをご覧になって貰えば良いのですがフェルミ推定のコツは「どんな状況でも推定できる式を作る」ことです。
例えば空港の利用者数で成田空港などを例題で出すと成田空港に行ったことがある方は電車でのアクセスを切り口として計算しがちですが
海外の空港などが出題された場合には電車でアクセスできるかは分りません。
なのでどの切り口からでも答えられる計算式にする必要があります。
今日の例題は「日本の普通乗用車の台数」です。自動車の台数としてもよいのですが大型~小型など様々な検証が必要なためシンプルに考えます。
私が考えた切り口は
普通乗用車は家庭用と公用車などの企業用が存在すると仮定します。
「普通乗用車の台数=家庭用+企業用=世帯数×保有率+企業数×保有数」という式を立てました。
ただし、企業の保有している台数は家庭と比較すると小数であるので無視するとして
普通乗用車の台数=家庭用=世帯数×保有率 とします。
世帯数は日本の平均世帯人数が約3人であるので 1億3千万÷世帯数=3 より 約4300万世帯 です。
保有率は1戸建ての世帯で1台程度と考え1人暮らし世帯は保有していないと考えます。
大体7割程度が1戸建ての世帯であるとすると 車を保有する世帯数は 4300万×0.7=3000万世帯
近年高齢化で高齢者のみの世帯は車を保有していないと仮定すると大体3~4割程度が高齢化世帯なので
3000万×60%=1800万台
という結果となります。
統計資料によると普通乗用車の台数はH28年で「18,445千台」※こちら
となっており悪くない数値です。
他にも解き方は色々とあると思いますが継続して記事を書こうと思います。