どうも、ノノマスです!
先日に引き続き「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」からの引用です。
この書籍は、人類学者の著者がマレーシアのプナンを訪れ、狩猟民族の生活を見る中で気がついたことをまとめている書籍です。
その中の一説に「狩猟民族ではモノを持っている人よりも見窄らしい格好をしている人がリーダーとなる」という紹介があります。
なんと、プナンではものを持っていない人がリーダーとして認められるそうです。
日本をはじめとした先進国とは真逆の考え方ですよね。
先進国では大量の資金を持ち、高級車やブランド品を持っている人が裕福の象徴とされます。Twitterで考え方を整理しました。
狩猟民族では「持たない人」が評価される。
理由は、「他人にGiveできる人だから」資本主義社会では「持つ人」評価される。
理由は、「稼ぐことができるから」普段の生活では意識しない考え方の枠。
— ノノマス@ビジネス・読書ブロガー (@nonomasu_agri) January 18, 2021
我々は資本主義社会の中で生きてきました。
そのため、「稼ぐ」考え方がベースになっていると言っても良いと思います。
それとは真逆の狩猟民族の人々。
この記事では、狩猟民族の考え方から、我々の通常の生活とは異なる考え方に触れるきっかけになればと思います。
なぜ持たざる者が最強なのか
プナンの人をはじめ、狩猟民族の社会では持たざる者がリーダーになるということがしばしばあるそうです。
今回はプナンの例を見てみましょう。
持たざる者は人から物をもらっても他の人からねだられるとあげてしまうそうです。自分で物を持たず、常に循環させている。だからこそ、人から信頼されリーダーとして認識されるそうです。
逆に、物を持って溜め込む人はリーダーとしては絶対に認識されないそうです。
また、プナンでは猟で獲れた食料はみんなで均等に分けるそうです。子供だから少ないとか、獲物を仕留めた人が多いという考え方はないそうです。
ある種社会主義的な考え方もありますが、ものに対する執着というものがないのではないでしょうか。
我々の社会では?
一方、我々の社会を見ると資産家とそうでない人の差は開く一方です。
資産家はお金を溜め込み、そうでない人は資産がなくて困る。
もちろん、全ての人がそうであるとは思いませんが、プナンの人の考え方からすれば、溜め込みすぎの社会なのかもしれません。
資金を貯め込めば、社会には循環されないので格差が膨らんでいくのではないでしょうか。
それが、良いとか悪いとか二項対立的な考え方ではなく溜め込まない人生というものも存在していると認識することが大切なのだと思います。
普段の生活からでは想像がつきませんが、持たない人が評価される社会。
そして、他人に何かを与えることこそ素晴らしいとされる社会。
いずれにしても、他人に対してGiveの精神を持って生活することの大切さを伺うことができますね。
現代社会でどう生きるか?
では、我々は現代社会でどのように生きれば良いのでしょうか。
1つは、ものに執着しすぎないこと。もう1つは、稼ぐことだけが全部ではないこと。ではないでしょうか。
もちろん、生きていくためにはお金を稼がなければなりません。
また、お金がなければ大切な人を救うことができないこともあると思います。
一方で、持たざる者が評価されるという社会は非常に興味深いですね。
例えば、年収を競うということは誰でも経験があるのではないでしょうか。
ですが、年収が大切という考え方は、本当にあなたにとって必要な考え方でしょうか。
もしかするとどこかの誰かの価値観なのかもしれません。
今一度自分の価値観を見直して、本当に大切なものに注目する良い機会になれば良いですね。