どうも、ノノマスです!
先日、「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民として暮らして人類学者が考えたこと」という本を購入しました。
書籍の著者である奥野氏が、マレーシアのプナンでの生活体験をもとに、狩猟民族と日本の生活を比較している書籍です。
反対にプナンでは反省をしないことが普通らしいです。
この記事では、決して反省することがいいとか、悪いとか二項対立ではなく、「反省をしないという普段の考え方とは真逆の考え方に触れる」ことを目的としています。
反省しないとはどういうことか?
書籍の中に登場する反省しないという事例で、集落の中で盗難事件が発生する事例が出てきます。
日本であれば、窃盗罪で逮捕されたり、処罰の対象となりそうな事案ですがなんとプナンでは個人を責めるようなことはしないそうです。
集落の人が集まって話し合いをした結果も「ものを取られないように気をつけよう」と結論づけたとのこと。めちゃくちゃ意外ですよね笑
日本人からすれば、「え、そんなので大丈夫?また盗られるんじゃない?」と思いますよね。それでもプナンの人たちは決して個人を責めることはしないそうです。
改めて考えてみると日本では、失敗は個人の責任、仕事がうまくいかないのは個人の努力が足らないからだみたいな考えが充満している気がします。
これはとても生きにくい世界ですよね。。。
ニュースを見ていても、個人の責任を追求するものがほとんどであったり。
ネットを見ていても政治が悪いなど様々な追及が存在します。
しかし、プナンではそんなことは一切ないそうです。
不思議な感覚ですね。
〜すべきも存在しない
プナンには〜するべきだったという考え方もあまり無いそうです。
これは、後悔するのではなく今を生きるということです。
現代社会に生きていると後悔ばかり生まれ、過去に囚われてしまうこともありますよね。
実は、他の研究でも「狩猟民族にはうつ病や自殺者がいない」事実が報告されていたりします。後悔をしなかったり、個人を責めなかったり・・・
当然、夜遅くまで働きまくるようなこともありません。
このような考え方や生活スタイルが、メンタルに良い影響を与えている逆説的に現代人がいかにメンタルに良くない影響を与える環境のもとで生活をしていると考えさせられますね。
プナンのリーダーとは?
また、プナンにもリーダー的な存在の人物がいるそうです。
狩猟が上手い人?物質的に豊かな人?など様々なイメージが湧いてきますが、なんと何も持たない人がリーダらしいです。
これも日本人からすれば意外ですよね。
リーダーといえば、リッチなスーツに身を包んで、高級車に乗っていたり笑
ブランド品をたくさん持っていたり・・・
なんとプナンではものを人に分け与えることが良いこととされているため、人からもらったものでも他人が欲しがれば直ぐにあげてしまうそうです。
同じような思想としてはインディアン(あげたものには精霊が宿るためお返しが必要)、ユダヤ教(豊かな人が寄付をするのは当然。※収入の1割程度)などが考えられますが、資本主義社会の我々からすれば更に意外です。
資本主義社会との違い
資本主義では、ものを持っている人が豊かとされたり、年収の多い少ないを競い合ったり、役職や出世に固執したり・・・色々な争いが生じていますよね。
でも改めて考えてみてください。年収が高い方が良いとか、出世することが幸せって考え方は本当にあなたが望んでいるものでしょうか?
生活していくためには、ある程度の年収が必要になってきますが、自分の生活支出額を過度に上回る年収は必要ではないのではないかと思います。
資本主義社会で生きていくうちに、いつの間にか他人の価値観や「こうあるべき」みたいな考え方が染み付いてしまっているのかもしれません。
そう思うと、プナンの人の生活や考え方は非常に興味深いです。
改めて考えてみる
改めて考えてみると、日本はとても豊かな国であるのは間違い無いです。
治安も良く、自然も豊かな国ですよね。
ですが、その中で生きるうちに人間の本来あるべき姿というか別の考え方を見失ってしまっている可能性を感じました。
日本に限らず、世界には色々な考え方や生活習慣が存在していて、その中には自分の考え方から想像もつかないようなものもあるのでは無いでしょうか。
それと同時に、自分が「こうあるべき」「こうすべき」みたいに思っている考えは固定観念でしかなく、他人強要できるものではありません。
今一度自分の考え方や生活を見直すいいきっかけになりました。