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知ったかぶりをやめるには?知識の罠を知る

誰でも「知ったかぶり」をしてしまうことはあるのではないでしょうか。

例えば、職場でのちょっとした会話や日常的な友人との会話等。
「知ったかぶりをしてやろう」と思ってする人はいないにしても
誰でもある程度の知ったかぶりをしていることはあると思います。

しかし、知ったかぶりも度が過ぎると、相手に迷惑をかけてしまったり、信頼を失うことになりかねません。

今回の記事では、知ったかぶりに関する私の実体験に加え、どうやってやめるか?の観点からまとめました。

無知を自覚することは難しい

身近な仕組みを説明してみる

見出しにもしましたが、人は自分の無知を自覚することが難しい生き物です。

例えば、「水洗トイレの水か流れる仕組みを説明してください」と言われると簡単に説明できそうな気がしてきます。

あなたは説明できますか?一度、自分の言葉で説明した後に下記のリンクから実際の仕組みを確認してみてください。

実際の構造・仕組みは以下より
https://jp.toto.com/support/repair/solution_t/shikumi.htm

いかがでしたでしょうか?
水洗トイレを施工していたり、身の回りに関心が高い人でない限り、おそらく構造をしっかりと説明できた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

無知を自覚するところから始める

上述の通り、身近なものでも説明するとなると難しいものです。

いざ、説明してみると自分の理解不足が判明することは昔から言われていることです。
ところが、普段から人に説明する機会がない場合、なかなか自分自身の知識レベルを把握することができません。

そのため、まずは無知であることを自覚するところから始める必要があると言えるでしょう。

知ったかぶりは迷惑をかける場合も

意図せず知ったかぶりをしてしまった場合でも、相手に迷惑をかけることがあります。
特に、仕事ではお互いの知識レベルを確認するために会話や打ち合わせを行うこともあるので、実際とは異なるレベルで捉えられてしまうと思わぬ誤算を招きます。

私の体験:会社の上司の知ったかぶり

私の場合、以前勤めていた会社の上司が知ったかぶりをするタイプでした。

打ち合わせをしていても「ええ」「ですよね」とか分かっていますよ〜的な単語を多く使っていました。しかし、いざプロジェクトを開始してみると「あ、この人わかってなかったんだ」と思う出来事が多数。

結果的に、互いの知識レベルの統一ができないだけでなく、プロジェクトを進める中で目標設定等がうまくいかない等、マイナスの影響が多かったです。

一緒に働く身としては、「知らない」と言ってほしい

上記の経験を踏まえて思うのは、一緒に働く立場としては「知らないことは素直に知らない」と言ってほしいです。

上司や役職付き、専門家などの立場になってくると中々「知らない」とは言いにくいかもしれません。その気持ちは大変よくわかるのですが、「知らなかった」からと言って部下や同僚はその人のことを馬鹿にするでしょうか?

もし、馬鹿にするようであればそのような人とは付き合わない方が良いと思います。
大体の人は、知らなかったからと言って相手のことを馬鹿にするようなことはしません。

むしろ、「アドバイスシーキング(アドバイスをした相手に好感を持つ現象)」に代表されるように人は誰かにアドバイス・説明をしたい生き物です。

部下・同僚の立場からすれば「この人は正直に知らないというので、仕事しやすいな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

専門家ほど要注意?

タイトルにもなっている「知識の罠」ですが、実は専門家などの知識が多い人や長くその業務に携わっている人ほど「自分の知識量」を誤認しやすいとされています。

職場でも、ベテランさんが新しい知識を仕入れられず時代の変化についていけなかったり。。。時代錯誤のようなことを言っているのを見かけたことがあります。

ある程度の年数、経験を積んだり専門知識が身についた時ほど、自分の知識は疑ってかからなければなりません。

 

参考書籍

「知っているつもり 無知の科学」

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