こんにちは!nonomasuです。
農協監査士試験が近づいてきました。農協監査士試験では、簿記の科目の重要性が非常に高いと言えます。なぜなら、簿記で2科目に加え簿記関連の科目がいくつかあること。また、簿記で高得点を取ることが、合格への近道(王道)と言えるからです。
今日この記事を書いている段階で、本試験まで約2ヶ月程度です。簿記に苦手意識を持っている方は、不安でどうすれば良いか分からないと言う方も多いのではないでしょうか。私も受験生時代は簿記が苦手でした。当時は、仕訳を徹底的に丸暗記することで対応していましたのが懐かしいです。簿記を苦手科目でなくすためには、簿記の本質を押さえる必要があります。
今日紹介する考え方を習得すると、「簿記の本質」がわかる様になります。また、内容は至ってシンプルです。簿記の勘定科目が「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」のどれに該当するかを確認するだけです(※調整勘定など一部例外もあります)。これを確認して、覚え、アウトプットを繰り返すだけで仕訳問題は簡単に解けます。
簿記に苦手意識を持っている方
農協監査士に限らず、簿記の勉強をされている方
勘定科目の区分は5つしかない
一部の特殊な勘定科目を除き、「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」のどれかに勘定科目は分類できます。また、借方・貸方に記載することでそれぞれの増減を表していることになります。
この設問の場合、回答は 車両運搬具 50万円 / 現金 50万円 となります。
さらに詳しく見ると「車両運搬具」「現金」はいずれも「資産」の科目です。
つまり、資産の増加/資産の減少 が仕訳で表されていることになります。シンプルに言うなら、「現金を別の資産(車両運搬具)と交換した」と言うことです。
簡単ですが、この考え方は非常に大切なものになります。特に、財務諸表作成問題においてはその勘定科目が「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」のどれに該当しているか分からなければ、正解することは難しくなります。
借方 / 貸方
資産の増加 / 減少
負債の減少 / 増加
純資産の減少 / 増加
収益の減少 / 増加
費用の増加 / 減少
代表的な問題
現預金 2千万円 / 長期借入金2千万
資産の増加 負債の増加
調達した資金(負債)により資産が増加したことになります。
売掛金 300万円 / 売上300万円
資産の増加 収益の増加
売上により収益が増加、回収は後日になるため売掛金を計上(回収時に売掛金を現預金へ振替)
具体的にどう覚えるか
私は、仕訳問題を解く時に、勘定科目の下にひたすら「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」のどれに当たるかを記載してました。すると、数回勉強すれば、自然と覚えます。この時の勉強のおかげで今となっては、勘定科目を見た瞬間にどの区分に該当するかが自然と連想され、頭の中で利益にどう影響するかが瞬時にわかる様になりました。
この勉強方法の最大のメリットは、試験に受かるだけでなく、実務にも使えると言うことです。もちろん、「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の考え方は基本的な考えになるので、「当たり前だろ」と思われる方もいると思います。
しかし、その当たり前をしっかりと押さえることが苦手克服につながるのではないでしょうか。